top of page

大雪の養生

執筆者の写真: 桃子 植木桃子 植木

更新日:2024年2月6日








皆様こんにちは今日7日は二十四節気の「大雪」に当たる日です。12月に入ってから朝晩の冷え込みも強くなり、日中でも寒いと感じる様になりました。「冬至」を迎えるまで日照時間はますます短くなり、陰気が盛大になります。大雪を迎える頃には北の地方では雪が本格的に降り出し、積もり始めます。

 雪が降らない地域でも気温が下がり、空気の乾燥もひどくなります。空気の乾燥により、喉が乾燥して咳が出たり、声が枯れたり、また風邪を引きやすくなります。特に就寝時は喉が乾燥しないように濡れたタオルをそばに置く、マスクをするなど工夫をして部屋の空気の乾燥を和らげましょう。

 また、この時期は体の保温にも特に注意が必要です。薬膳の基本である中医伝統医学では昔から「寒さは足もとから起こる」と言われています。冷たい空気は重く下に溜りがちです。下半身を温かく保つことはとても重要です。「寒」の邪気が侵入すると冷えにより、体の中を巡る毛細血管が収縮して血液のめぐりが悪くなり、さらに体が冷えてしまいます。前回もかきましたが首周り、胸もと、手首、足首は特に冷やさないように温かくしましょう!首のスカーフ、足首のレッグウォーマーは忘れずに!

 この季節、外気は冷たいので外出時は、冷たい外気が直接に喉や鼻の粘膜を傷めないようにマスクは有効です!今年もインフルエンザの流行に、コロナもまた増えていると聞きますので、外出時はマスクをすることはベターだと思います!

喉や鼻の粘膜に冷たい外気が触れるとそこに流れる毛細血管が収縮して免疫力が落ちると言われてます。特に喉や鼻が弱い方は冷たい空気が入り込まないようにマスクをしましょう!

 また、寝るときの寝間着も注意が必要です。冷たい布団に入るとなかなかねむれないので厚目の寝間着を着たり、重ね着をすると睡眠中の皮膚の正常な呼吸や汗の蒸発が出来ずに体が休息しにくくなります。布団を寝る前に温めておき、睡眠中は薄い寝間着でも快適に眠れるようにしましょう。睡眠中は中枢神経系統の働きが緩慢になり、大脳や肌肉は休息状態に入ります。体の各機関が休息状態であれば疲労も解消されて翌朝快適に目覚めることが出来ます。過剰に重ね着や厚着をせずに睡眠ができるように工夫も必要です。日中は冷えないように重ね着などで寒邪の侵入を防ぎ、夜は室内の湿度、温度を調節して薄着で体が休息できるようにするのも冬の養生の一つです。


食養生としてこの時期大切なのは自分の体質にあった食材を摂取することです。のぼせタイプ(陰虚)と冷えタイプ(陽虚)に大きく分けます。

のぼせタイプの方は体を潤す《陰》が不足しているので「滋腎潤肺」をするために柔らかく甘味(食材の性質として)の潤な食物です。(豆乳、牛乳、卵、魚肉、胡麻、はちみつ、百合根、蓮の実、山芋、白キクラゲ、大根、白菜、れんこん、くわい、バナナ、梨)などです。

摂取不可の食品は辛い山椒、唐辛子、胡椒、八角、小ウイキョウ、乾燥した生姜、桂皮(シナモン)などでこれらは熱性で体の陰を消耗して乾燥させます。喉の乾燥、唇のひび割れ、空咳、皮膚の乾燥、髪が乾燥して抜ける、夜寝汗をかくなどの症状を起こします。たまに、少量食べる分にはいいのですが、常食、多量には禁忌です。

 冷え性タイプの方はよく加熱した食物で消化の良いものを。白米、茹でた豆、ナツメ、山芋、南瓜、ニラ、せり、栗、鶏肉、羊肉(脂身は除く)などです。避ける食品は固い(消化が悪い、食物繊維が多く、硬いもの、脂っこいものなど)、冷たい(アイスクリーム、冷たい緑茶など寒涼性の食材)、ウリ類(寒涼性で利尿作用もあるので体を冷やす)生物(刺し身類・消化にエネルギーを使う)などです。スープ、煮物などよく煮込んだ調理法が◎!

冬の朝は寒いので温かいスープやおかゆがお勧めです。前の晩に仕込んで置けば忙しい朝でも温めればすぐに頂けます。胃腸を温めてお腹も満たされれば、体の中から温まり、エネルギーが湧いてきます!

ちょっとしたことで冷えから体を守れますよ!


閲覧数:7回0件のコメント

最新記事

すべて表示

Comments


ニュースレターに登録して、最新情報をゲット!

お申し込みありがとうございました。

bottom of page