
インナービューティー
& ヘルシー教室
美しさは体の中から、食べた物で作られています。

2023年1月「睦月の薬膳」
1月の二十四節気は『小寒』「大寒」と一年で最も寒い時期と言われています。寒さは生きとし生けるものからエネルギーを奪います。それぞれの生命が冬の寒さに耐える備えをしています。人は積極的に寒さの対策をしてきたので住居、服装、食べ物で寒さから体を守ります。
この時期の注意点は
-
寒さから体をも守るためにエネルギーを消耗している。
-
体内の代謝機能が低下している。(エネルギー(陽気)の消耗を抑えるため)
-
寒さと機能低下により、気血津液の巡りが悪く、代謝も落ちる。
この時期は消化がよくエネルギー効率のいいもの、巡りを促し、代謝を補うものしっかり、補充することです。
そのためには季節の肉、魚、緑黄色野菜、果物を十分に補いうことです。
金柑とブリのスープ
DHA,EPAを摂取する。柑橘の香りで巡らせる。
ほうれん草と牡蠣のソティー
気血陰を養う
牛すね肉のブルゴーニュー風
血を養う牛肉と気を巡らせる玉ねぎ、赤ワイン
小豆のデザート
腸内環境を整える小豆、マスカルポーネに生麩を添えて

2023年2月「如月の薬膳」
2月は中旬をすぎると「雨水」「啓蟄」の二十四節気が来ます。
特に「雨水」前後の気候は統計からも大寒波が最も来る時期です。春とは言え、まだまだ寒さに注意しなければなりません。体を温め、体内の巡りを順調にし、「肝」の働きを調えます。また、「脾胃」の養生がとても大切な時期でもあります。このことを頭において養生します。
春野菜のサラダ
長芋と韮のスープ
脾胃の粘膜を守り、消化を助ける長芋、陽気を補う韮、ミネラルを補う牡蠣、免疫力を上げるビタミンDの宝庫舞茸の取り合わせのスープ。
クレープ三種
クレープには卵を使います。一般的には牛乳で溶き伸ばしますが、ここではコレステロールを下げる豆乳を使用します。

庭の花桃
庭の花桃もやっと咲きました!
今年は桜より遅かったですが元気に咲いてくれて嬉しいです!

赤いボケの花
赤いボケの花は去年の12月からずつと咲き続けてくれてます!
花の少ない時期にありがたいです。
今年はまだまだ咲いてくれそうです!

和菓子作りの日
花曇りの1日和菓子作りに参加しました。季節の形を手と指だけで
作り出す和菓子の世界!
和菓子屋さんは繊細です!

狐饅頭
王子は江戸時代から狐が有名です。
なかなか買えない狐の酒まんじゅうを頂きました。

5月2日は八十八夜で新茶の季節になりました!
緑茶は今注目のお茶ですが薬膳的な効能は以下のとおりです。
また、「過ぎたるは及ばざるが如し」といいますが、生薬になるほどの効能を持つ
茶はマイナスになる場合もあります。以下の注意も知って置きましょう!
性質は微寒性:体内の余分な熱を出します。味は苦味・微甘
帰経:心・肺・肝・腎・脾・胃(五臓に影響します)
暑熱による頭痛、口渇の改善、消化を助け、眠気を冷まします。
飲むときの注意:温かい物を少服すべきと書かれています。
冷たい物を飲む場合は1~2杯にして毎日飲用しない。痰飲が溜まります。
過量に飲むと不眠、動悸、悪心、めまい、耳鳴り、目がかすむなどの不快の症状を引き起こす。
空腹時に飲むと腎に直入して腰脚・膀胱の冷痛を引き起こす。早朝に飲むと更に腎気を損傷します。
腎陽虚(冷え性)、脾胃虚寒(脾胃に冷えが有る)人は禁忌です。
*参考文献:《中医臨床のための中薬学》医歯薬出版株式会社

和菓子について
和菓子の材料は小豆、白インゲン、山芋、砂糖などが主です。
これらの食材の薬膳的働きを見ましょう!
これらの食材の性質や働きを見てみると湿度が高く、温帯の日本の気候風土にあったものであることがわかります。特に山芋を使用した和菓子の「練りきり」は体に優しいお菓子です。
もちろん食べ過ぎはよくありません。季節の和菓子を一つ、目で愛でて口で味わいゆっくりと美味しいお茶と味わいたいものです。日本の茶道ではお菓子を先に頂きますがそれは空腹時にお茶を飲むと胃と腎を痛めるからなのですね!
昔から受け継がれてきたものには道理がありますね。
小豆:生薬です。性質は微寒・味は甘味・酸味/帰経は心・小腸
効能は利水消腫 むくみの改善、利尿に働く。
インゲン豆類:性質は平性・味は甘味・淡味
効能は健脾・滋養(虚弱体質の改善)・燥湿(利尿して余分な湿を出し、浮腫の改善)
山芋:性湿は平・味は甘味
効能は補気健脾(食欲不振、脾胃虚弱の改善)補腎益精(強筋骨、止腰痛、耳目聡明、滋養強壮)
砂糖(氷砂糖):平性・味は甘味
効能:補虚(補中益気、脾胃虚弱)潤肺止咳・化痰(空咳などの改善)
参考文献:《中国伝統医学による食材効能大事典》東洋学術出版社