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雨水

執筆者の写真: 桃子 植木桃子 植木




今日2月19日は二十四節気です!



「雨水」の意味は「立春を迎え、春風に吹かれて氷や雪が溶け始めて空気が潤い、雨水が増えるから。」と書物にはあります。

今年は数日前に春一番が吹き、気温も急に上昇しました!ただし、油断は禁物です。天気予報でも今週の後半はまた、寒さがぶり返すと言われています。まだまだ大陸から寒波が降りてきて寒くなる日もありそうです!昔の本にも「雨水」前の天気は相対的に寒冷で「雨水」後、徐々に春の足音が聞こえてくるようになり、花の香も芳しく人の体の隅々までしみてゆきます。」とかかれています。

 雨水の季節は天気が不安定な時期です。薬膳的にも陰から陽へと変わる時期で体調も不安定になりやすいです。

常に変化する天気は私たちの健康にも影響を受けます。特に影響を受けるのが情緒面です。情緒不安定や気持ちが落ち着かなくなるなどその人の健康状態や年齢にもよりますが、気圧の変化や天候の変化は人の心身の健康に影響をあたえます。

自然界の影響は常に私達の健康に影響を与えます。春は五臓の「肝」が活発になります。五行の相生相克関係で「肝」は「脾」に影響し、「脾」の働きを抑制するので「胃」の働きも影響を受けて消化吸収の機能が低下します。この時期もっとも養生するのは「脾」です。

 脾と胃の働きはとても大事で「脾胃の強弱が人の寿命を決定する」とも言われます。なぜなら、人も含め動物は食材を食べて脾胃で消化、化生(エネルギー、ミネラル、ビタミン他を体内に取り込むこと)をして「気・血・津液」を作り出すからです。食べてエネルギ―などを生産できるということが健康長寿の基本です。

「脾胃の虚弱は百病が生まれる主な原因」ともいわれ、健康養生しなければならない大事な臓です。そのため、雨水の季節は「脾」の養生が大切になります。

 脾を養生するためには心を穏やかに鎮めて、精神を養生することを主とします。気持ちを穏やかにして「心気」が穏やかであれば「肝気」も穏やかで「脾気」を損傷することがありません。

 

 相生の関係で「肝気」が乱れればお隣の「心気」も乱れ、「心気」が乱れればお隣の「脾気」を養うことができず、また、相克関係で「肝気」乱れれば「脾気」を損傷します。

 前回もかきましたが春の養生は「ゆったり、のんびりすることが大事」と言われている所以です。

 

 脾胃を養生するには食養生も大切です。消化の良いおかゆは一番のお勧めです!

  胃の調子が今一つと思う方はぜひお試し下さい!特に今が旬の鱈は消化が良く、おかゆにおすすめです!

 市販のおかゆで簡單に出来ます。鱈は生鱈(一人一切れめやす)を買い求めます。下処理をすると癖もなく、身も締まり、美味しい「鱈粥」ができます。

 鱈はさっと流水で表面を洗い流し、ペーパータオルで水気を拭きます。鱈は2センチ幅にきり、日本酒(料理酒は☓)を適宜(大さじ1弱程度)ふりかけて、塩を軽く両面にふり、冷蔵庫で30分から一晩置きます。

小鍋に水100ccを入れて沸騰させ、酒小さじ2を加えてから切った鱈を加えて中火で2~3分煮ます。一人分のおかゆを加えてざっと混ぜて、再沸騰したら塩少々を加えて火を止めます。

 胃の痛みがあるような時は火を止める前に長芋のすりおろしを1/3カップほど加えておかゆと混ぜてから火をとめます。長芋のネバネバが胃の粘膜を優しくいたわります。面倒な方は鱈でなく卵粥でもOKですが、鱈のタンパク質は消化が良く、胃に負担が少ないと言われています。

 私も1月から胃腸の調子がいま一つでしたが、このおかゆを3~4日続けたら痛みはなくり、気分も良くなりました!胃腸の調子が悪いとやる気も湧いてきません!ひどい場合には熟睡出来ないときもあります。

 ぜひおかゆで胃を労ってくだい。

 

12月、1月と忙しくしていた方は特にこの時期、疲労が出やすくなります。疲労を放って置くと「肝」を痛め、気血の巡りが悪くなり、悪い連鎖が起こる原因になります。心が不安定に感じる方はこの季節だから起こりやすいと思って思い悩まず、好きな音楽や、花などを愛でて気分転化をしましょう!

日中の明るい時間に散歩にでて、ゆっくり深呼吸をしましょう!近くの公園で梅の花が咲いていたら、深呼吸して梅の香りを脳に送りましょう!香りは気をめぐらし、「肝気」のめぐりを良くして「肝」の働きを改善します。また、お花屋さんで春の香りの花「ストック、水仙、ヒヤシンス」などを買い求めて部屋を春の香りで満たすのも肝気を穏やかにする一つの方法です。春はもうすぐです!衣服で寒暖差に備えましょう!

 
 
 

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