今日20日は冬の節気最後の「大寒」です。 旧暦では 2月の立春から新しい年になり、年の始まりは春になります。ですが、 まだ寒さは厳しい時期です。 寒さは身体を温めるパワー「陽気」を消耗して、ダメージを与えます。この冬の季節は、寒さを防ぐのがとても大切です。寒さから身体の機能を守るために、他の季節より、身体のエネルギーを消費します。そのため、寒さの厳しい時期は三大栄養素をしっかり補給することです。現代は一昔前より、衣食住が格段に良くなっていますが、そのために不養生になることがあります。特に食の養生と運動は不可欠です。外の寒さから身を守るのに、体内では甲状腺、副腎ホルモンなどの働きを高めて代謝をあげます。その働きを維持するためには、エネルギーの補充とミネラル、ビタミンの補充が大事です。これらの補充は食事から補います。三大栄養素の糖質、脂肪、タンパク質を日々の食事でしっかり取りましょう!また、それぞれの質も大事です。特に糖質は「気」が充実している米や穀類から補充しましょう!寒い時期によく食べられ糖質はお餅です。
特にお正月にはお餅がかかせません。お餅はもち米から作られますが、ご飯のうるち米と性質が違い、もち米は「温性」で消化も良いので冬の時期によく食べられるのはうなずけます! 脂肪は冬の時期は特に肉類の脂肪より、魚類に含まれるオメガー3系の脂肪や、植物性の脂肪を選びましょう!肉類の脂肪の摂りすぎは血流が滞る原因になります 。
この季節は、ブリ、たらなど脂が乗った魚が旬になります。薬膳ではたらは、冬の臓〔腎〕を養います。また、たらの白子やたらこもビタミン類が豊富で栄養価に富んでいます。
コレステロールも高いのでたまに、いただくと良いですね。 タンパク質類を選ぶときは含まれる脂肪の性質をみて選ぶ事が大事です。魚にはオメガー3系の脂が豊富なのでおすすめです。今年豊漁のブリは特におすすめです。ぶり大根、ブリしゃぶ、など調理法も色々ありますね!また、タラ、鮭などもおすすめです魚介類も旬のものがたくさんで回ります。
ミネラル豊富な牡蠣も今が旬です。旬の食材にはこの季節に活発になると言われる五臓を養う物が多いのも不思議ですが、たら、たらの白子、鱈の子、ししゃも、牡蠣などは冬の臓「腎」を養います。
その他、ビタミC、カロテン類などは旬の野菜や果物で摂りましょう。免疫力を上げるビタミンDはエリンギ、まいたけ、黒木耳、干し椎茸などに豊富に含まれます。冬の時期は調理法も大事です。生でいただくお刺身より、加熱調理したものが消化吸収も良く、胃腸の機能も損ないません。温かい鍋料理はいろいろな食材が入り、野菜もたっぷり食べることができるので花◎の料理です! 薬膳では季節にダメージを受けやすい五臓を養生します。冬の臓は寒さに弱い「腎」ですので腎を冷やさないようにし、腰の周りは温めて血行を良くするようにします。他に消化を行う胃腸も大事です。どんなに栄養豊富な食材を頂いても消化吸収が悪ければ身体を動かすエネルギーを生み出せず、身体を養えません。胃腸が冷え気味で消化吸収が悪い方はお腹を温めるのも大事です。 この時期は酸味の物や甘味のもの
(お菓子ではありません!)を多く摂り、辛味のものは少しに、鹹いものは程々にします。特に正月の料理は塩味が強いものが多いので気をつけて、カリウムの多い野菜類、バナナなどを食べて余分なナトリウムを排泄しましょう。 ウオーキング等の軽い運動も忘れずに。
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