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穀雨の養生

4月20日は二重四節気の「穀雨」でした。

 穀雨は春の季節の最後の節気です。字の通り、百穀を潤すための雨のことです。

昔からの統計と確率で気候の変化をわかりやすく象徴的な言葉に換えたものが二十四節気です。

「穀雨のいわれ」

 気候変化は特に農作業には大事なことです。テレビやネットなどない昔は代々の知恵を引き継いで季節の変化を知らせるための大事な暦でした。

 穀雨の時期は温かくなり、種まき、苗作りを終えて田んぼに初稲の苗が植えられ、農作物の種を蒔く大事な時期です。(私達の大事な食料を仕込むとても大切な時節ということです!今回のお米騒動でいかに農業が大事か、ということを再度心に刻みました!)

  もっとも必要なことは雨水による大地の潤いです。中国では“春の雨は貴重な油のごとし” と言い、“雨は百穀を成長させる”と言われる所以です。

 また、穀雨は春の季節はもうすぐ終わり、夏の季節がもうすぐ始まるという頃です。

この時期、茶の木では新芽がでて、春茶の摘み取りの頃となります。地域によりますが、此の季節の前後に春茶を摘み取ります。

 都会でも樹木の芽がでて花が咲き、葉が日に日に伸びて成長していくのを

見ることができます。


また、この時期は春の土曜にあたり、土の(脾・胃)の働きが活発になります。健康な人であれば食欲がやや旺盛になり、栄養の吸収も良くなります。土用は次の季への橋渡しの期間でもあり、次の季節を健康に日々遅れるように、胃腸の働きを良くし、栄養を吸収して身体を壮健にするという役目もあります。ただし、”過ぎたるは及ばざるが如し”で食欲に任せて食べるのではなく、適量をこの時期に必要な食材でいただくのがベストです。

 例えばこの季節に出回る新じゃがいもは脾・胃を養い、気を取り込み、新玉ねぎはその気の巡りを促し、牛肉(この時期は脾を養う牛肉がお勧め)も気血を養います。彩りとしてグリーンピースがよくあしらわれますが、このエンドウ豆であるグリーンピースは「湿」を取り除き、脾の働きを改善する効果があるといわれてます。昔の人々の知恵は素晴らしいですね。新玉ねぎの甘味や少量の砂糖の甘味は脾の働きを助けます。

 すでに作られた方も多いかと思いますが、この時期にお勧めの薬膳でもあります。

 


 
 
 

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