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二十四節気「芒種」の養生


今日、6月5日は二十四節気の「芒種」になります。  芒種の意味は「禾(ノギ)」のある穀類を植えるのに最適な季節で、例えば穀類の粟・キビ、稗などです。 芒種はまた、農作物を植える時期の分岐点でこれ以降、天気は酷暑になり、典型的な夏の季節に入るからです。すべての農作物を植える時節の境目ともいわれます。この時期をすぎると作物の生育率は低くなると言われています。 また、禾のある穀物大麦、小麦などの麦類は6月~7月にかけて収穫になります。昨年の秋に種を蒔き、冬の寒い季節をじっと耐えて春の気とともに成長し、仲夏に収穫の時期を迎えます。  私達は夏の暑い時期にこの麦を使用したそうめんやひやむぎをいただきます。これらの小麦や大麦の性質は「涼性」で体の余分な熱を取る働きがあります。これは冬の寒い時期に冬の気を受けるからと言われています。また、その働きはその麦の胚芽にあると言われています。なるべく胚芽が入った製品をいただくほうが、働きを有効にいただけます。 また、その食材が持っている「帰経」により、小麦は「心」の熱をとり、不安感を軽減し、大麦は「肝」の熱を取り、イライラした気分を軽減します。  


このように作物は育つ環境の気を受けています。製品しか知らないとどのような環境で育ったか思いを巡らせることもできないですが、薬膳ではどんな環境や気功風土で生育したは大切なメッセージです。 芒種の養生は季節の気候(気温の変化)にもとづいています。この時期は気温の変化が激しい時期です。で精神の養生も大事ですので心を楽しく保ち、怒らず、憂鬱にならない様にすることが大切です。   晩く寝て、早く起きます。適当に太陽の光を直接に受けて、順に陽気を充実させて、気血の巡りを良くしていくと元気、はつらつとなります。   このように人も作物も育つ環境の気を受けています。 特に食材は、製品しか知らないとどのような環境で育ったか思いを巡らせることもできません! 薬膳ではどんな気候風土の環境で生育したかは大切なメッセージです。なので旬の食材が大事です!  夏の季節は、晩く寝て、早く起きます。適当に太陽の光を直接に受けて、順に陽気を充実させて、気血の運行を良くしていくと元気、はつらつになります。 . 夏は昼長く、夜は短ので、正午にちょっと休むと疲労の回復の助けになります。 健康にも有利です。


この季節の頃からだんだんと天気は酷暑になり始めます。これは体力を消耗することが多い季節です。 . そのため、飲食あるいは料理を調理するときにお酢を少々加えます。お酢は風味が増すだけでなく、ビタミンCを守って、そして殺菌の効果があります。 飲食の組み合わせが良ければを、人が汗から失う栄養損失を補充し.夏季の胃腸病の発生を避けるのに有効で、同時に疲労を除いて回復させます。また、酢は温性なので体温を冷やすこと無く、調節することができます。 日本では暑湿が夏の季節の主気です。湿がとどまると脾と胃の働きを妨害し、消化不良に至ります。 .梅雨の季節の飲食は淡白で味が薄いものが良く、脂っこいものは少なくします。 《呂氏春秋:尽数篇》に“強いこい味を食べない。そしてアルコールが強い酒も飲まない”唐朝の医聖孫思邈が提唱したのは人間は“常に軽やかで淡白なものがよく、大小の麦、うるち米が佳です”。 もう一つの説は“肉食は少なく、穀類、野菜、果物は多く食べると自然に味の調和が取れる”と書いています。  食事が清淡白(あっさりした味)は梅雨を健やかに過ごす養生の中でもだいじです。





 
 
 

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